第1日目

閉鎖から6日目

感染者:383人

死亡者:0                              3月21日

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今日は時間がたっぷりあると思い、お天道様の下でヨガをすることにしました。コロナで家に閉じ込められている人は多いと思うけど、ド田舎の私たちは少し運がよくて、外出してもほとんど人に会わない環境に住んでいます(50人も超えない村)。それで、どういうことに気づいたのだろう~!

寝転がるポーズ。靴下の布を通した風が、私の足の感覚を目覚めさせました。靴下を脱いだら、素足から頬っぺたまで風に撫でられました。気持ちいいなぁ。

木々の枝が風に動かされ、兄弟喧嘩のようです。下から上に見たら、木に見下ろされている気持ちになりました。考えてみると、猫たち、あるいは、もっと小さいアリたちの視界は私たち人間とずいぶん違いますね。動物や植物は、もしかしたら私たちの知らないことをたくさん知っているかもしれません。それなのに人間って、この世のすべてを知っているかのうような態度が多いなという気がします。物事が変わりつつあるし、日ごとに新しいことを発見しているのに、得られるデータをそのまま信じる人が多いのではないのでしょうか。もしかすると、我々が見ている世界は本当は真実のほんの少しかもしれませんね…

木の枝にまだくっついていた枯れ葉は続々と舞い降りて落ちています。それを目で追おうとしたら、青空に目を奪われました。綺麗な青だなと思ったすぐ後、飛行機が全く飛んでいないことに気づきました。そうだ、コロナに関する政令で空の便が遮断になったのです。それと工場の停止で大気汚染が減るのか、動物たちが少しリラックスできるのか、人間が自分の行動を考え直して世界の生き物が共生することが人間にとっても動物たちにと為になることだのではないでしょうか。日常生活の当り前さがそんなに当たり前じゃないことに気づくのではないでしょうか。私も4月に日本に行けなくなったことを思いだしてため息が出ました。あっ、今ヨガの最中だ、すっかりに考えにふけってしまいました。

座るポーズ。あら、お尻の下が凸凹。ヨガマットを上げると、土の小さな山、モグラ塚!モグラ自体はいないから、大丈夫だろうと思いながら、ヨガマットを少し動かしました。次は、瞑想ですね。目を閉じて落ち着こうとしたら、いきなりのこぎりの音が耳に入りました。よーし、これはいい練習です。集中しよう!また落ち着こうとしたら、葉のざわめき、枝のザワザワ、ミツバチがぶんぶんいっている音、猫がニャーって背中に体を擦り寄せ始め、お隣さんがやっとこさ木を切って、倒れた木の重さを感じ取りました。自然に恵まれていると知っていますが、これは呼吸に集中しにくいです。昔のインド人がヨガマットも存在しなかったときに外でヨガをして瞑想できたのでしょうか。それとも、私は集中力が足りないのでしょうか。イライラの原因になった自然の音が私の学びになるという気がします。

 

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雛菊が多い