第二日目
閉鎖から7日目
感染者:414人
死亡者:2人 3月22日
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目が覚めたら、目の前にある鉢の植物が揺れていました。私は即座に起きて、両親の部屋に走り出しました。両親、特にお母さんが、目を見張っていて、無言。私は日本に行くことがあって、地震というのはもう当たり前のことで慣れていました。スロベニアでは地震が数年間一回起こる現象で、揺れても災害になることは滅多にありません。「どうしようかと思って。ドアのところか、
少し落ち着いてきたら、なんてこった、
最初の週はそうじゃなかったかもしれませんが、2週間目になるとどんどんコロナが自分の存在を示していました。
最初にドキッとなったのは 、近くにある山に登った時に山を下ってきた人から距離をとって歩こうと思ったら、お父さんに「風が吹いてる側に歩きなさい」と断固した声で言われました。あの人達が感染者だったら、風が私達の方向にウイルスを運ばないためだと説明してくれました。そういうことは考えもしませんでした。
また、コロナの影響を強く感じたのは、お店に行く時です。うちはマスクを2枚しか持っていない、布の1枚(安全性が低い)とP3のマスク(かなり安全性が高い)です。だから、最大2人で買い物をしています。前の週(閉鎖の初日)に地元のお店で私達がマスクをつけていたら笑われましたが、今は多くの人が様々なタイプのマスク(ブドウの木を散布する時に使う)やマフラーを使って口と鼻を隠していました。全国ニュース番組では日ごとにコロナに関する情報が更新されて、何を信じればいいかどうか判断するのが難しくなりまして。歩くのが不自由なおばあちゃんは外にも行けないので、彼女の行動範囲は寝室から、台所とリビングルームを通してバルコニーまでです。故に、テレビも一日中に付けっぱなしです。一日にニュースが5回放送されますが、それを恐らく一つを覗いて全部を観ています。「他人の目を見つめたら、移るよ」や「携帯で話すと映るよ」というような情報満載で勘違いも口にしました。怖がっているおばあちゃんが判断なしにほぼ全部信じています。安心して危険がないと思っている私達にとってリスクが高いグループに属するおばあちゃんの気持ち、恐怖を知らないわけです。だから、おばあちゃんの気持ちを安心させるためにあまり無理のない対策は家族でやり始めました。例えば、果物を買ったら、家で全部をしっかり洗うこと、ビニール袋を帰ったらすぐ捨てる、品物を全部消毒する、着ていた服を消毒するかすぐに外に置いておく、大きいデパートには必要がなければ行かないというような対策です。大げさというのもあると思いますが。それで、お店に行くことが特命になりました。最初は家を出ることが喜びで胸を膨らませましたが、毎回買い物から帰っておばあちゃんに近づく時に、
私は個人的に、テレビで放送されている情報は、まれな機会の例外を除いて、いい気持ちより、恐怖、パニック、欲求不満などを与えるという気がしてきました。人は考えを再起動も出来ません。ニュースの伝え方を少し変更させられないのだろうかと思います。イタリアでは101歳のおばあさんがコロナが治ったそうです。肯定的(ポジティブ)な情報があふれているのも嘘の希望を持たせられるのはよくないと思いますが、恐怖を引き起こすことよりポジティブな思考(positive thinking)が体に良い影響をもたらすと思います。